
結論:実態に合った選択をしましょう
自動車保険には、一定の条件を追加することで保険料が安くなるものがあります。
(各社で名称が違いますので要ご確認ください)
・年齢条件設定
・運転者限定
いずれも補償を縮小することになるので注意が必要です。
しかし、実態に沿ったかたちであれば問題はありません。
今回は年齢条件について解説していきます。
(契約内容に関しては保険会社によっても規約が違います。詳しくは約款を確認するようお願い致します。)
年齢条件の設定
名前の通り、〇〇歳以上と設定することで補償を受ける方を限定します。
一例をあげると、
・年齢問わず補償
・21歳以上補償
・26歳以上補償
・35歳以上補償
と分かれています。
免許取得直後は運転に不慣れなため事故のリスクが高く、経験を積むにつれてリスクは低くなるという考えに基づいています。
年齢条件を設定することで、補償の対象となる運転者の範囲を限定し、保険料を割り引く仕組みです。
補償内容のポイント ①
ある保険会社の補償内容を例にポイントを解説します。
問題) 次の家庭の場合、適切な年齢条件は??
夫婦ともに37歳、子供が10歳のご家庭
夫の実家が近くにあり、65歳の両親、27歳の妹が住んでいる
両親も妹も、たまに自動車を借りに来る
選択)
・年齢問わず補償
・21歳以上補償
・26歳以上補償
・35歳以上補償
答え)
・35歳以上補償
35歳以上補償であれば27歳の妹は除外されるのではないかと感じるはずです。
しかし、年齢条件には下記のように記されています。
① ①記名被保険者
② ①の配偶者
③ ①または②の同居の親族
④ ①~③の方の業務に従事中の使用人
記名被保険者とは平たく言うとメインで自動車に乗る方。
①は夫
②は妻
③は子供
④は該当なし
となります。
別居の親族である両親や妹はこの、35歳以上補償という条件からは除外されます。
よって35歳以上補償の条件であっても補償の対象になります。
付け加えて言うと、友人や知人が20代であっても補償の対象になります。
補償内容のポイント ②
『〇〇歳以上補償』という名称から、補償される運転者が限定されるように誤解されがちです。
この点は保険の落とし穴になりやすい部分ですのでご注意ください。
おすすめの考え方は
・契約自動車を運転する可能性が高い人の年齢にあわせる
ということです。
①同居の家族は一緒に住んでいることもあり、契約自動車を運転する可能性が高い。
②別居の家族は一緒に住んでいないため、契約自動車を運転する可能性は少ない。
③第三者(友人や知人)は他人であるため、契約自動車を運転する可能性は極めて低い。
このような実態を踏まえると、
『年齢条件は主に同居の親族に適用される』
と考えると理解しやすいでしょう。
まとめ
自動車保険の年齢条件は、「〇〇歳以上」と設定することで保険料が割引になります。
この年齢条件は、主に記名被保険者と、その同居の親族に適用されます。
一方、別居の親族や友人は、年齢に関わらず補償の対象となるのが一般的です。
保険料だけでなく、実際に車を運転する可能性のある方を考慮して年齢条件を選択しましょう。
注意
規約は会社によっても違いますし、規約が変わる可能性も大いにあります。
この記事が全ての保険会社や人に当てはまるわけはないため、契約時には必ず外交員や保険会社に確認するようお願いいたします。
次回は運転者限定について解説しますのでご期待ください。
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