自動車保険料の決定プロセスを解説|等級制度や料率制度の仕組み

自動車保険

皆さんが気になっている保険料決定の仕組みを解説します。


ご契約されている方は馴染みのある「等級」という制度をはじめ、見落としている部分を少し深掘っていこうと思います。

・等級制度
・被保険者年齢区分
・料率クラス制度
・各種割引

自動車選びに役立つ小ネタもありますのでご期待ください。

解説内容一覧表



等級制度


1~20等級の区分、無事故か事故有の区分を組み合わせた割引制度です。
保険を使わなければ、毎年1等級ずつ上がっていき、割引額が大きくなります。
逆に保険を使うと3等級下がり、割引額が少なくなります。
保険を使うと等級が下がると言われるのは、この等級制度によるものです。
同じ等級でも「事故をして下がった等級」の場合、事故有り等級となり、事故無し等級よりも割引率が低くなります。

初めて自動車保険に加入する際は、6等級からスタートします。
この際、通常よりも保険料がやや割増しとなる6S等級という区分になります。
ただし、所定の条件を満たす11等級以上の契約を既にお持ちの場合には、複数所有新規特則が適用され、7S等級という割引率の高い等級から開始できます。

年齢条件と同じように、運転歴の長さや事故が少なければ割引がどんどん進む制度です。
3等級下がると割引率が大きく変わるため、軽微な自損事故の場合には、保険を使わずにご自身の貯蓄から修理費用を支払う方が有利なこともあります。
この点については、保険代理店や保険会社に相談されることをお勧めします。


被保険者年齢区分


保険契約日時点の年齢が保険料に反映されます。
例えば30歳未満や30歳以上40歳未満といった感じで、年齢区分ごとに保険料が変化します。
運転の歴とは別に、年齢層で事故割合も変わるため導入されています。


料率クラス制度


車両の保険料を決定するための指標のようなものです。
損害保険料算出機構という機関が、車両ごとの事故成績を算出して評価されます。
例えば高級車であれば車両の修理費が高額になるといった、車両ごとの事故にかかる費用を評価をしたものです。


各種割引制度


代表的なものでいうと新車割引、ゴールド免許割引など、さまざまな割引があります。
新車割引は車両保険を付帯する際にメリットがあり、ゴールド免許割引は自動車保険特有の特典と言えるでしょう。
他にエコ割引やブレーキシステムに関する割引制度が昨今のトレンドです。


小ネタ


例えば、自動車の選択に困ることはないでしょうか?
価格帯や使い勝手、デザインなどの条件は一致しているが迷っている場合など。
先ほどご説明した『料率クラス制度』によって保険料が大きく変わることがあります。

例えば、
・20代、30代の独身をターゲットにした車両
・30代、40代のファミリーをターゲットにした車両
一般的に、30代・40代のファミリー層が主なターゲットの車両は、事故率が比較的低い傾向にあるため、料率クラスが有利になることがあります。

このように車種によって保険料が変わってくるため、その点も考慮して購入を検討するのもおすすめです。

また新車と新古車で迷われている場合、新車購入の方が、新車割引の適用や将来的な売却価格などを考慮すると有利になる可能性があります。


まとめ


今回は保険料に影響することに注目して解説しました。
契約者が影響する等級制度や被保険者年齢区分車両が影響する料率クラス制度や各種割引といった様々な要素で保険料は算出されます。
今回解説した等級制度に加え、年齢条件、運転者の範囲、補償内容なども保険料に大きく影響します。
少しでも参考になれば幸いです。

また自動車保険は幅広い情報をもとに構成されている保険です。
専門用語など少し難しい言葉も出てきますが、お手元のパンフレットを一度読んでみると思わぬ発見があるかもしれません。
ぜひこの機会に、ご自身の保険契約の内容やパンフレットを確認してみてください。

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